CNEXオリジナルiphone5ケースが、ITmedia MONOistで紹介されました。
ITmedia小林様より電話を頂き、話を聞いて頂いたのですが、なにぶん突然
の事だったものですから、びっくりして話したい事の半分も話せませんでした。
そこで、ちょっと補足説明を…
このケースを販売までこぎつけるのに1年以上かかりました。
まず、部品実装を模した製造の検討に入りました。
基板作りは専門とはいえ、始めての事だったので、やはり時間がかかりました。
層を重ねる事による凹凸が、印刷の出来栄えにかなり影響し、苦労しました。
次に、基板をケースの表面に張り付ける事にこだわったのが、つまずきの始まりでした。
当時iphone4sが販売されていた頃で、次のiphone5のデザインについてネットでいろいろなうわさが飛び交っていました。
それによると裏面は手にフィットし易い様に、丸みを帯びた形状になるという説が有力でした。
丸みを帯びた所に平な基板を貼る事はできません。
この事で、iphone5のデザインがはっきりするまで、作業がストップしてしまいました。
iphone5のデザインが公表され、裏面がフラットであることがわかり、作業再開。
ところが、今度は基板をむき出しで表に出す事は、安全面から良くないのでは…
という意見が出で再度ストップ。
ある日、『今は結構、透明のケースが売れている』という話を持ってきた社員の話をヒントに、透明ケースの内側に入れる案が急浮上。
ようやく構想は固まったのですが、ここからまた難問。
基板を作ることはお手の物ですが、こんなケースをどこで作っているのかわからず四苦八苦。
いろいろな方面の方にお世話になり、ようやく探し出すまで、4か月位かかりました。
このあと、安全にこだわって基板を内側に貼り付けようとしたのが、また、つまずきの原因。
接着剤、両面テープなどいろいろ購入して試みるが、基板とケースの間に気泡が入り透明度が落ち、見た目がイマイチ。
あきらめかけたそんな時、あまり考えも無く購入したアクリルシリコンが目に止まった。
試しにこれをコーティングした所、予想以上の効果にびっくり。
なにより、アクリルシリコンをコーティングすれば、ユーザーが基板に直接触れる事にならないから、ケースに固定しなくてもいいと言う結論に至った。
さらにこの時、この基板を型紙(テンプレート)にして、写真などカットするのに使えば、着せ替えが出来る、という『一粒で二度おいしい案』が、この方法をさらに後押しした。
着せ替えの案はこの時生まれた。
出来上がってみると、単純な構造ですが、結構苦労しました。
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